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| 4月13日に開催された2011ポットプランツコンテスト・春の部の審査風景です。 温度不足が原因の品質低下が心配されましたが、出品されたものの品質は優れたものが多く、各生産者の努力のあとが見受けられました。 |
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| 審査の様子 | |
| ■ 審査講評 ■ | |
| 未曾有の被害を与えた東日本大震災から1か月余り、東北や関東では未だ自粛ムードが続く中での品評会でした。しかし、出品点数は目標を上回り、特に東日本の各道県からの出品が昨年よりも軒並み増加しており、沈みがちな気分を一新して市場を活気づける意味でも喜ばしく思いました。冬から春にかけての気象は例年よりもやや寒く、桜の開花もやや遅れました。温度不足が原因で生じる生育遅れやボリューム不足、花着き不良など品質の低下が心配されましたが、品評会に出品されたものの品質は優れたものが多く、各生産者の努力のあとが見受けられました。 以下に、審査の過程で気付いた点を記述しますので、今後の参考にしていただきますようお願いします。 種類別にみると、マリーゴールド、ラベンダー、ガザニア、サルビア、ゼラニウム、バーベナ、ベゴニア類が比較的多く出品されていましたが、大半の種類は1点1品種のみの出品でした。春から夏の花壇あるいはハンギングバスケット、寄せ植えの素材として使ってみたくなるような、新しい花色、葉色、草型を持つものが多くあり、新品目や新品種であっても、しっかりと作りこなされていました。これらが花屋さんの店先に並べば、消費者の購買意欲を高めると思われます。しかし、中には咲きすぎやボリューム不足を感じさせる商品もみられました。花が咲き進んでいれば見た目は豪華でも、その反面、店頭でのロスが増える可能性もあります。出荷時の開花ステージについては植物の種類ごとに花持ち性などの特性も関係するため評価が様々に分かれるところでしょう。 ポットについては、植物の葉・花との色バランスを意識してカラーポットを使用したものが多くあり、目を引かれました。植物のみでなく商品全体としてその色彩を楽しむことができ、商品性も高まっているのは好ましいことです。最近増えているロングポットは、鉢サイズが同じでも土量が多いので根詰まりを防止でき、水分保持量が増加するため根痛みも防ぐことができます。深根性の植物種に限らずそれを使用するのはメリットがあることで、消費者ニーズにもマッチしており良い傾向だと思います。その一方、トレーへのポットの詰め込み過ぎでムレの発生が心配される商品も一部でありました。これから暖かい日が続くようになると、こうした点への注意が必要になります。輸送費を少しでも省きたいという気持ちは理解できますが、植物をダメにしてしまっては元も子もありませんので、同一商品のトレーへの詰め方について考えてみましょう。トレーの中に窮屈に入っているよりも、適度な密度で入っている方が断然良く見えて商品性は高まります。したがって、適度な密度の方が1ポット当たりの商品価値は高い、というのが審査員らの認識です。 ラベルについては、販売促進のアイテムとして多くの商品に付けられており、年々充実してきており常識化しつつあると感じました。上手に使って商品性を高めているものが多くありました。ラベルの種類は様々で、ポット、鉢トレー、植物との色バランスが優れたもの、満開時の花画像を大きく掲載したもの、奇抜なキャッチコピーで注目させるものなどがありました。新品目・新品種の消費を拡大させるにはその記述内容が重要で、栽培管理や観賞場所など、狭いスペースでも最大限の情報を提供していく必要があります。消費者がさらに情報を得られるようにホームページのURLを掲載したものもありました。その一方で、ラベルの無い商品、あっても正式な植物名でなく商品名のみのものもあり、これらはガーデニングに興味を持つ方を獲得するにはマイナスとなるので、改善をお願いします。今後さらに内容を充実させるには、商品をいかに楽しむか・利用するかについて提案していくことだと思います。ポップには「ここを工夫してつくった」など産地・生産者の思いを込めたPRあるいは実際に使用される場面の表示ができるとよいでしょう。今後も、季節感があって生命の力強さを感じさせる個性的な多種類の商品が提案されることを望みます。 現在、「花育」の推進が全国的に展開されており、各地で花を使った町づくり、地域づくりを行っています。このような運動が円滑にかつ長期的に継続され、各家庭での花の消費も増加させるには、私たち花の生産・流通・販売に関係する者が適切に情報を提供していく必要があると思います。このポットプランツコンテストが、生産者の提案と情報発信の場として、また、技術を競う場として活用され、益々発展することを期待します。 |
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| 平成23年 4月 13日 審査長 愛知県農業総合試験場園芸研究部 部長 眞 子 伸 生 |
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