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2010ポットプランツコンテスト春の部審査風景 入賞品目リストへ
4月14日に開催された鉢物品評会2010ポットプランツコンテスト春の部の審査風景です。
審査の様子
■ 審査講評 ■
 2月は例年より温暖な日もありましたが、3月半ば以降に低温と日照不足、4月に入ると寒暖の差が激しくなり、品評会の直前には曇雨天が続きました。天候不順が原因で生じる生育遅れや花着き不良など品質低下が心配されましたが、品評会に出品されたものの品質は優れたものが多く、各生産者の努力のあとが見受けられました。なお、品評会には例年よりも多くの出品があり、市場を活気づける意味でも喜ばしく思いました。  以下に、審査の過程で気づいた点を記述しますので、今後の参考にしていただきますようお願いします。 種類別にみると、ペチュニア、マリーゴールド、ベゴニア・センパーフローレンス、ジニア、ラベンダーが比較的多く出品されていました。しかし、大半の種類はオンリーワンでの出品であり、まさに「多種多様」といえました。これからの春から夏の花壇あるいはハンギングバスケット、寄せ植えの素材として使ってみたくなるような、新しい花色、葉色、草型を持つものが多くあり、新品目や新品種であっても、しっかりと作りこなされていました。これらが花屋さんの店先に並べば、消費者の購買欲を高めると思われます。しかし、中には本来の季節から外れた品目もみられました。目新しさを感じる部分もありますが、自然感を評価する最近の傾向からは評価が分かれるところです。一方で、春の定番であるケイトウ、インパチェンス、サルビアなどの出品が少ないので、もっと出品して欲しいという意見もありました。また、トレーへの鉢の詰め込みすぎによるムレの発生が心配される商品も一部ありました。これから暖かい日が続くようになると、こうした点への注意が必要になります。 植物生長調整剤、特にわい化剤について、概ね適切に使用されていましたが、一部にやや過剰な使用の疑われるものがありました。寄せ植え素材として使われた場合、なかなか伸びず他の植物とのバランスが崩れてしまいます。消費者の手元に届いてからの生育を想定した生産に心がけてください。逆にデルフィニウムでは、伸びすぎと感じる商品がありましたので、わい化剤が適切に使用された商品作りをお願いします。 ラベルについては、販売促進のアイテムとしてほとんどの商品に付けられており、年々充実してきているのと、常識化しているのを感じました。上手に使って商品性を高めているものが大変多くなってきています。ラベルの種類は様々で、ポット、鉢トレー、植物との色バランスが優れたもの、満開時の花画像を大きく掲載したもの、奇抜なキャッチコピーで注目させるものなどがありました。新品目や新品種の消費拡大にはその記述内容は重要で、栽培管理や観賞場所など、狭い面積に具体的に分かりやすく書かれていました。しかし、中には正式な植物名ではなく商品名のみのものもあり、ガーデニングに興味を持つ方を獲得するにはマイナスとなるので、改善をお願いします。今後さらに内容を充実させるには、商品をいかに楽しむか・利用するかについて提案していくことだと思います。ポップには「ここを工夫してつくった」など生産者の思いを込めたPRあるいは実際に使用される場面の表示ができるとよいでしょう。今後も、季節感があって個性的な多種類の商品が提案されることを望みます。 現在、「花育」の推進が全国的に展開されており、各地で花を使った町づくり、地域づくりを行っています。このような運動が円滑にかつ長期的に継続され、各家庭での花の消費も増加させるには、私たち花の生産・流通・販売に関係する者が適切に情報を提供していく必要があると思います。このポットプランツコンテストが、生産者の提案と情報発信の場として、また、技術を競う場として活用され、益々発展することを期待します。
平成22年 4月 14日
審査長  愛知県農業総合試験場園芸研究部
部長    北 村 秀 教