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2010ポットプランツコンテスト・秋の部審査風景 入賞品目リストへ
10月20日に開催された2010ポットプランツコンテスト秋の部の審査風景です。
全体的に、苗として完成度の高い花付きや実付きの良いボリューム感がある商品が賞に選ばれました。
会場の様子 審査の様子
■ 審査講評 ■
 今年は、昨年に比べると出品点数が15%程度減少し、この夏の歴史的な猛暑と残暑が苗物の出荷に影響を及ぼしているものと思われました。
 1・2年草の部は、昨年並みの120点が出品され、パンジー・ビオラ(45点)とハボタン(17点)の2品目で半数を占めました。パンジー・ビオラは残暑を経過していることを考慮すれば出品材の品質は高レベルでした。ハボタンは、高冷地の商品の品質が発色やボリュームの点で優れていました。仕立て方法に工夫も見られ生産者の苦労が感じられました。
 この他にはストック、ケイトウ、スイートアリッサム等で商品性の優れた出品がありました。
 多年草の部には多種類の出品がありましたが、苗物のキクとして1点だけ出品されたジャーマンガーデンマムが上位の入賞をしました。見慣れたキクが目新しく感じるような品種開発が望まれていることを感じました。この他には、バコパやバーバスカムが入賞しました。
 その他の花苗の部では、ミニシクラメンとプリムラ類がそれぞれ16点ずつ出品され部門の半数を占めました。品評会大賞をはじめとする高冷地で生産されたミニシクラメンは、花立ちが良くしっかりと葉組みがされていました。ポット苗としてコストが掛かりすぎるのではないかと心配する意見も出ましたが、商品性で優れていることが評価されました。プリムラジュリアンは同一原色のセットに比べ、ピンクから赤系色で1花の中で多彩な花色が楽しめるハイブリッドのセットが高い評価を受けました。
 観葉植物・観賞樹・その他の部の部門賞では、観賞樹でチェッカーベリーが赤い果実の発色と実付きの良さが評価され上位入賞しました。目新しい品種として、アジアンタム‘スノーフレーク’、ヌマヒノキ‘スプリングゴールド’、イレックス‘サニーフォスター’等の商品性が高く評価されました。
 ラベル・ポップ賞には、季節的にハロウィンをイメージしたトレイポップや癒し効果のあるブルーデージーの色の機能を表現したポップ等のデザインが評価されました。
 全体的には、苗として完成度の高い花付きや実付きの良いボリューム感がある商品が賞に選ばれました。一方、目新しい品種の出品が少なく、見応えがないという厳しい意見も審査員から出ました。「買う人の気持ちを動かすような商品」を生み出すため、今後一層の新品種育成と新商品開発を期待します。
以上、審査結果の概要を取りまとめました。このポットプランツコンテストが、生産者からの提案と情報発信の場として、また、技術を競う場として活用され、今後も益々発展することを期待します。
平成22年10月20日
審査長 愛知県農業総合試験場園芸研究部
部長 北村 秀教